新築住宅の建築工程をご紹介いたします。
地盤調査から、建物完成までの流れです。
地盤調査や基礎工事、防水や断熱などこれまでの経験で培った確かな技術で皆様のお住まいを作り上げていきます。
基礎工事の前に、外部の地盤調査会社に依頼して、地盤の調査を行います。
これにより地盤強度など、その地盤が持つ性質を把握することができます。
調査後は調査報告書に基づいて基礎の設計や地盤補強工事を行います。
遣り方とは工事に先立って、貫(ぬき)や杭(くい)などで土工面や構築物の位置を表示し 施工の目安にすることをいいます。
最近では、光学機器で水平ラインなどを割り出すこと ができるので、予定される建物の正確な位置などをしっかりと把握できます。
12~15cmくらいに割ってある石材を基礎の下に敷き、その後しっかりと突き固めていきます。
これは割栗地業と呼ばれる作業で、地盤を強固する効果や、建物の荷重を基礎から地盤に 均一に伝えて不同沈下を防ぐ効果があります。
捨てコンは基礎コンクリートを作る前に、地盤の上に打設されるコンクリートのことです。 地盤の上に新しく水平面を作り出すことで、その後の作業を正確に行うことができます。
また捨てコンには直接、墨出し(部屋などの位置を確定させる線描き)も同時に行います。
捨てコンの上に鉄筋を格子状に組んでいきます。
この際、ピッチ(この格子の一辺の長さ)に注意しながら組み上げていきます。
すべての配筋が組み終えたら木製の型枠を組み立て、コンクリートを均一に流し込みます。
基礎は配筋された鉄筋とコンクリートが一体になったものなので、鉄筋の間にもしっかりと コンクリートが入り込むように作業します。
配筋にコンクリートを流し終えると、コンクリート中の空気を抜く作業を行います。
その後、コンクリートの様子を見ながら数日間乾かすと基礎の完成です。
基礎パッキンとは、基礎と土台の間にはさみ込むゴム製の部品のことです。
基礎パッキンを用いる工法を基礎パッキング工法といいます。パッキンを使うことで基礎と土台の間にすき間をつくり、湿気の溜まりやすい床下の換気を行うことができます。
2×4(ツーバイフォー)工法は枠組壁工法とも呼ばれるように、面(壁)を組み 立てて箱形の形状を積み重ねるように造られていきます。
まずは1階部分から壁をつくり、1階の壁ができたら、天井(2階の床)をつくります。
1階の工事が終わると次は2階です。床、壁部分の作業が終わると屋根の工事に入ります。
ここまでの工事が終わると、建物の形状が分かります。
屋根工事ではまず、下地になる構造用合板を施工します。
屋根を構成する基本的な部分なので周囲の壁としっかり固定します。
下地の施工が終わると、その上に防水処理を施します。
処理には耐久性のある特殊な防水シートを使用し、構造用合板に隙間なく貼っていきます。
この作業は雨漏りを防ぐための大切なもので、チェックも入念に行います。
防水処理後、屋根材のスレート瓦を施工していきます。
スレート瓦はカラーベストやコロニアルと呼ばれることもあります。
すべての瓦葺きが完了すると次は外壁工事に移ります。
屋根工事が終わると外壁の工事に移ります。
まずは屋根工事と同じく、外壁下地に防水シートを貼っていきます。
防水シート施工後、外装材(サイディング)を施工します。
この工事が完了すると、外観のデザインも分かるようになります。
外気に接する壁には、硬質ウレタンフォームを柱と柱の間に充填するように吹き付けていき ます。
多くの材料と自己接着しますので、複雑な構造物に対しても隙間の無い連続した断熱層を 作ることができます。
内壁面に合わせて表面をカット成形した後、内装材・化粧材を施工します。
床下には、根太間にポリスチレンフォーム保温版を隙間なく施工することで床下から 冷たい外気が室内に入ってくるのを防ぎ、基礎そのものを断熱、圧倒的な断熱性能と 気密性能アップを可能にします。
屋内工事には各種設備工事があります。その家の設備仕様に応じて、様々な工事を 行っていきます。
温水床暖房用の床下温水配管や各種配線などの工事は、内装材を施工する前に工 事を終えてしまうものもあります。
その他窓ガラスやキッチン、洗面、トイレなどの設備物の工事も行います。
外装、内装、設備の工事が完了し、各所の検査を終えると建物の完成となります。
※植栽等の外構工事は建物完成後に行うこともあります。